最近は、ネットで誹謗中傷を受けたとき、警察・弁護士などのような法律に訴えるような対策よりも、その誹謗中傷（例えばネガティブなキーワード）を人の眼に触れないようにする対策がトレンドとなりつつあります。ネットで誹謗中傷されると、多くの人は、どうしてもその元となる情報、例えば2ちゃんねるの書き込みや、ブログやサイトの記事などを削除しようと考えます。

もちろん、そういった削除をすることも大切ですが、ネットで誹謗中傷を受けたときに、削除対応と同時に行うべき要素があります。それが「検索エンジン対策」です。検索エンジンとは言うまでもなくＹａｈｏｏ！やＧｏｏｇｌｅのようなキーワードで検索を行うサイトのことを指しますが、こうしたサイトがネガティブなキーワードを拾ってくるのを防ぐことが、ネットで誹謗中傷を受けたときの対策となるのです。

ネットにおける誹謗中傷が引き起こすのは、風評の流布・拡散による被害です。そういった風評が拡散するのは、前述のような検索エンジンが「自動的に」ピックアップしてしまうことが大きな理由のひとつとされています。例えば、検索エンジンは、キーワードを入力すると、意図もなく拾ってきた情報を提示します。それが根拠のないものかどうかは全く関係ないのです。

例えば、「ＡＢＣドリンク」という商品名を入力した際、もし“ＡＢＣドリンクは不味い”“ＡＢＣドリンクは身体に害がある”と言うような誹謗中傷がネット上に拡散していると、検索エンジンは機械的にそれをピックアップして表示させてしまうわけです。これが全く根拠のない、しかも悪意を持った誹謗中傷だとすれば大変な話です。ですから、検索エンジン対策も大切になってくるわけです。具体的にはシンプルな話で、検索エンジンにヒットしないようにするだけの話です。

検索エンジンにヒットしなければ、その誹謗中傷による風評が人の眼に触れることはありません。根本的に削除することも大切ですが、まずはその情報が伝わらないようにすることも大切なのです。しかし、やること自体はシンプルであるものの、技術的には専門性が求められるため、経験やノウハウなしでは中々難しいのが現実です。

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