2chの誹謗中傷は、今や他人事ではなくなっています。かつては“落書き”などのように呼ばれていましたが、様々な情報発信ツールの普及・発展に伴い、企業のような大きな組織・営利団体であっても対策に本腰を入れなければならなくなりました。いや、企業だからこそ、2chのような掲示板などの誹謗中傷対策はしっかりと行わなければいけないのかもしれません。匿名性巨大掲示板である2chでは、日々、色々なテーマに沿った掲示板に書き込みがされています。

その中には、もちろん誹謗中傷なども含まれていますが、これまではそれほど大がかりな対策を取らずとも問題にはなっていなかったのです。それは、匿名であることから“その情報は信用できない”というイメージが一般的だったからに他なりません。逆に、匿名だからこそ、自由に意見や批判・批評を行えたという背景もあります。ところが、近年ではこの匿名性に対する認識が、大きく変わりつつあります。

“匿名だからこそ、しがらみのない意見を言うことができる”という考えも広まりつつあるのです。ＳＮＳやブログなどの普及によって個人の情報発信が当たり前になった昨今において、匿名性における信頼度の考え方が変わってきたとも言えるでしょう。だからこそ、2chの掲示板に書き込みされた誹謗中傷が、例え事実と異なることであったとしても「本当ではないか」と議論する人が現れ、拡散し、真実かも知れないという現象が起こる可能性もあるのです。

だからこそ企業は、こうした2chなどの対策について神経質にならざるを得ないのです。ですから、これまで以上に販売・提供する商品やサービス、またプレスリリースやＩＲ情報等の発信情報、そして企業としての対応など、あらゆる角度できめ細かい対応をすることが必要とされています。もし、少しでも疑いがあるものを世に出せば、それは格好の餌食となってしまいます。とは言え、人間のすることですから、どんなに注意しても、根拠のない誹謗中傷は出てきてしまうものです。

そんな時こそ、誹謗中傷における風評被害を防ぐ対策の出番となるのです。2chやブログのような書き込み型の情報であれば、書き込み自体を削除したり、さらにミラーサイト・まとめサイトなどのような書き込みを二次的に保管するサイトに対しては、削除はもちろんのこと、拡散した情報はユーザーへ情報として伝わらないよう、検索エンジンのキーワード対策を行ったりします。

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