２ちゃんねるに限らず、ネット上における掲示板は、様々な情報交換・意見交換・情報発信のツールとして、ネットの黎明期より使われてきました。しかし、その書き込みによって風評被害を受けるケースもあり、掲示板の利用ルール・規則などが定められていることは珍しい話ではありません。ネットにおける掲示板のタイプには、大きく分類して２種類あり、「匿名性」と「実名性」です。前者は名前を明かさず、後者は利用にあたって名前を必要とします。・・・とは言っても、後者において氏名という情報の真偽を確かめる方法というのは極めて少なく、そこまでして掲示板を利用することはないということで、匿名性の掲示板がこれまでの主流となっています。もちろん、フェイスブックのような匿名を禁止している（実名制）のＳＮＳにおける掲示板などについては、実名が記載され、その発信情報には責任が伴いますが、２ちゃんねるのようになると固定ハンドル（略してコテハン）のように、投稿者を特定する方法はあるものの、あくまでもこれは“なりすまし”防止であり、そのコテハンがどこの誰なのかという情報は付与されない、つまり匿名であることに変わりはないのです。

このような環境において、掲示板は未だ風評被害を引き起こす可能性のある存在であることから、匿名とは言えその対策には充分注意しなければいけません。匿名性には、当然のことながら責任も信頼もありません。だからといって「信頼するに値しない」＝「情報として価値がない」＝「対策は必要ない」と考えるのは、あまりにもリスクが高いことです。匿名性と言うことは、確かに信頼性はありませんが、投稿者、いわゆる“中の人”が、匿名性という特徴を利用して本物の情報をリークすることも考えられます。それが企業機密であったりしたら大変な話です。どんなに社内の情報統制をしたとしても、情報は漏洩するものです。ですから、掲示板に書かれた情報の真偽を見極めると共に、風評被害への対策を的確に行うことが大切になってくるわけです。そんな中、掲示板に書き込みされた誹謗中傷・風評被害を防止する支援サービスが人気を集めています。

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